思想文化学コース

【後学期,1～2年,比較,2単位,,文教育学部1号館303室】「倫理学資料演習（理論）」の続きです。
上掲書の著者小坂氏は、「私が来たのは、義人を招くためではなく、罪人を招くためである」というイエスの言葉や「善人なをもて往生をとぐ、いはんや悪人をや」という親鸞の悪人正機説に典型的に示されている、応報主義に立つ倫理の立場からすれば不条理としか思えない宗教の立場、つまり罪人や悪人がむしろ顧みられるという宗教の立場を問題にして、倫理と宗教の関係のあり方について考察しています。
この授業の主題は、同書の講読を通じて、倫理と宗教の関係のあり方について考えることです。具体的な目標としては、(1)小坂氏の趣意を正確に読みとること。(2)小坂氏が引用ないし言及している文献に直接当たり、解釈を試みること。(3)倫理と宗教の関係のあり方について、小坂氏の見解を踏まえつつ、考察すること。

【後学期,1～2年,比較,2単位,,文教育学部1号館803室】前期に引き続いて、スアレス『形而上学討論集[disuptationes metaphysicae]』（第二討論冒頭）の英訳の読解を通じて、「在りとし在らゆるもの」「存在するあらゆるもの」「在るものとしての在るもの」が備える普遍的な条件、構造に思いをはせてみましょう。原文はラテン語ですが、授業では英訳を丁寧に読解し、逐次原文及び西訳に基づく解説を補います。これによって、古代から現代にいたる存在論の変わらぬ姿に肉薄したいと思います。

【前学期,1～2年,比較,2単位,,文教育学部1号館601室】各学生の論文執筆、発表準備のサポートを行い、各学生の自主的な研究の進展を図る。限られた年限のうちに修士論文、博士論文を著せるようにペースを測って進めていけるようにいたします。