【通不定期,4年,哲学・倫理学・美術史コース,8単位,,】卒業論文は4年間の大学生活の中で学んだことの集大成となると同時に、大学卒業後にまで残る、この時点での知力の自己ベストとなるものでもあります。各自自由に研究テーマを設定し、指導教員の指導のもと、他の学生・院生とお互いに発表しあいながら論文を作成していってください。
【前学期,2~4年,哲学・倫理学・美術史コース,2単位,,共3-208【4講】】本講義は古代ギリシアの哲学を代表するプラトンの哲学について概略する。その短期的な目標は、受講生に哲学史の基礎知識と、哲学的思索の基盤を醸成することにある。しかしながら、プラトンが残した思想は、構成の哲学思想の母体となっているだけではなく、現代のわれわれの思考や社会にも爪痕を残していることからすると、この爪痕を今後の学修や人生の中で受講生が発見し、自身の考えの歴史的位置を自覚することは、より善く判断できる自律的人間へと近づくことになるであろう。
【後学期,2~4年,哲学・倫理学・美術史コース,2単位,,共3-208【4講】】アリストテレス『弁論術』第1巻の講読

ギリシア古典期の哲学はソフィストや弁論家への対抗意識から成立した側面があるが、その対抗意識から新たな弁論術を作り上げ、その成果が記載されているのがアリストテレス『弁論術』である。ただし、アリストテレスの著作は概して難解であり、手ほどきなしで理解することは難しい。本講義はその理解を受講生に獲得してもらうために、テキストの内容を確認しながら精読していく。
この精読は、単に古典的著作に取り組むときの方法を習得するのみならず、われわれが言葉を語るときの作法や、説得力ある論証の作り方といった、リベラルアーツに類する技能を習得する足掛かりになるだろう。
【後学期,2~4年,哲学・倫理学・美術史コース,2単位,,共通講義棟1号館404室】この演習では広く人間存在の本質についての探究をテーマとするが、さしあたっては近代市民社会成立期のイギリスの思想について概観する。
中世ヨーロッパの教会主義の崩壊の後、イギリスはヨーロッパでいち早く近代市民社会を成立させた。
そこでは「経験」と「観察」がキーワードとして置かれ、人間存在についての考察がなされた。

ホッブズ・マンデヴィル・シャフツベリ・ハチスン・アダム・スミス等の思想を取り上げながら、イギリス経験論に展開される視点を掘り下げる。
【後学期,2~4年,哲学・倫理学・美術史コース,2単位,,共通講義棟1号館203室】本授業では、ヘーゲル、フーコー、ニーチェのテクストを読みつつ、西欧における人間の「精神」と「身体」の関係の変遷を、社会における権力の行使の在り方の変遷と絡めて追っていき、すでに様々な形で権力を行使されている私たちの生活において、改めて主体とは何か、主体性を獲得する可能性はあるのかを考える契機とすることを目指している。
【前学期,2~4年,哲学・倫理学・美術史コース,2単位,,文教育学部1号館803室】ラテン語原文の文章の精読を通じて哲学的な解釈の技法を訓練をいたします。継続的に受講し、一語ずつ丁寧に、複数の可能性を念頭に置きつつ文意を汲み取る楽しさを共有いたします。
【後学期,2~4年,哲学・倫理学・美術史コース,2単位,,文教育学部1号館803室】ラテン語原文の文章の精読を通じて哲学的な解釈の技法を訓練をいたします。継続的に受講し、一語ずつ丁寧に、複数の可能性を念頭に置きつつ文意を汲み取る楽しさを共有いたします。
【前学期,2~4年,哲学・倫理学・美術史コース,2単位,,文教育学部1号館803室】チャールズ・テイラー『自我の源泉』を日本語訳で通読いたします。参加者数人で担当範囲を決め、各自が担当箇所について論点を整理しつつ発表し、その内容を検討することで理解を共有していきます。
【後学期,2~4年,哲学・倫理学・美術史コース,2単位,,文教育学部1号館803室】チャールズ・テイラーの著作を日本語訳で通読いたします。参加者数人で担当範囲を決め、各自が担当箇所について論点を整理しつつ発表し、その内容を検討することで理解を共有していきます。
【前学期,2~4年,哲学・倫理学・美術史コース,2単位,,共3-104【2講】】私たちの行為は、意図・動機・理由といったものが背景にあります。単に行き当たりばったりで行われたことが、行為として認められるのか、疑問です。しかし一方で、こうした性格は、行為を自然的・因果的に理解することとは別の側面を持つことになります。この授業では、このような問題を、菅んがえていきたいと思います。
【前学期,1~4年,哲学・倫理学・美術史コース,2単位,,共通講義棟1号館301室】倫理学へのアプローチとして、生きることに密接に関わる明暗こもごもの問題をテーマに、古今東西の思想家の説を紹介し、倫理の観点から考察します。
各テーマについての代表的な説を知り、倫理学的に考える力をつけることを目標とします。
【後学期,1~4年,哲学・倫理学・美術史コース,2単位,,共通講義棟1号館301室】倫理学へのアプローチとして、生きることに密接に関わる明暗こもごもの問題をテーマに、古今東西の思想家の説を紹介し、倫理の観点から考察します。
各テーマについての代表的な説を知り、倫理学的に考える力をつけることを目標とします。
【通年,2~4年,哲学・倫理学・美術史コース,4単位,,文教育学部1号館303室】スイスの精神科医C・G・ユングは、幼くして人間の悪に強い関心を持ち、長じて人間の本性には悪がそなわっていると確信するようになりました。生涯悪の問題に関心を寄せ、倫理学にも貢献したユングの自伝(英訳)を精読することで、彼の倫理思想の源泉をたどります。自伝の中でもとりわけ夢や幻をはじめとするイメージの生彩ある記述の宝庫である、誕生から幼年期までを扱います。どの一語もゆるがせにせず、丹念に読み込みます。文法や構文も確認しながら読み進めますので、英語の読解力に磨きをかける機会にもなります。日本語訳との比較対照や、ドイツ語原典の参照も必要に応じて行います。ドイツ語のできる方はその力を発揮してください。
【前学期,2~4年,哲学・倫理学・美術史コース,2単位,,文教育学部1号館303室】日本思想史関連の基本的文献を講読し、古代中世を中心とする日本思想に関する基本知識を身に着け、日本思想史におけるもろもろの超越概念や、代表的な世界観や人間観について理解することを目指す。
【前学期,2~4年,哲学・倫理学・美術史コース,2単位,,共通講義棟1号館204室】小説、漫画、映画、アニメ、TVゲームなどのフィクション作品、およびそれらを鑑賞する行為について、これまでにどのような哲学的議論があったかを概観する。
また、いわゆる「不道徳な作品」や「倫理的に問題となるような表現を含む作品」に関する哲学的議論を知ることで、フィクションと倫理の関係性について考察する。
日常で目にするような娯楽作品に対する哲学的議論を知ることで、論理的・倫理的思考力を養うことを目的とする。
【後学期,2~4年,哲学・倫理学・美術史コース,2単位,,文教育学部1号館803室】 倫理学とは、あらかじめ一定の価値観や規範を前提としたお説教などではない。むしろそれは、私たちが自明の前提としてしまっている既存の思考の枠組みを問い直し、よりよい可能性を模索する哲学的な営みである。そのための方法の一つとして、私たちとは異質な思考を示す古典を丁寧に解釈することを通じて、それまで気づかずにいた前提を自覚し、問い直していく「解釈学」が存在する。
 この授業では、一方で日本倫理思想のテクストを参照し、他方で日本倫理思想史研究における主要な方法・態度を紹介する。その中で、哲学的・倫理学的にテクストを読み、思考するとはどのようなことであるか、あるいどのような「構え」でテクストに向き合えばよいのかについて考察する。
【前集中,2~4年,哲学・倫理学・美術史コース,2単位,,】この授業では、日本の思想のなかでも特に重要な神道・仏教・儒教に注目しながら、古代から近世までの日本思想の流れを学びます。
人々がどのように世界と自己を捉え、どのように生きてきたのか、思想を通じて明らかにすることが目的です。
授業を進めるにあたっては、各時代の重要な文献を取りあげて、可能な限り原典に触れていくこととします。
【通年,2~4年,哲学・倫理学・美術史コース,4単位,,文教育学部1号館820室】日本・東洋美術に関する知識を深め、美術史を研究するための実際的なスキルを磨くことを目標とする。
文献購読を通じて美術史研究の理論と方法を知り、その実践へとつなげる。
【通年,2~4年,哲学・倫理学・美術史コース,4単位,,文教育学部1号館307室】日本において独自の発展を遂げた画面形態「絵巻」について、その展開を追いつつ、様々な諸問題についてみていく。「絵巻」を主に扱うが、必要に応じて様々な画面形式の作品へも言及する。テクストと絵画の関係、図像の伝承、受容者の問題など検討することで複層的に作品を捉えることを目指す。
【前学期,2~4年,哲学・倫理学・美術史コース,2単位,,文教育学部1号館307室】18~19世紀ヨーロッパにおける17世紀オランダ絵画の受容をテーマに、時代と地域を超えた絵画伝統の継承と革新、新たな価値の創造について考察する。
窓辺で手紙を読む女、農民の集う酒場、風車のある風景、机の上の銀食器―17世紀オランダは、他のヨーロッパ諸国に先駆け、市民の日常世界を題材とした絵画を生み出したことで知られる。こうしたオランダ絵画は、18世紀に拡大したヨーロッパの美術市場を通して、オランダ国内そして国外において芸術愛好家たちに熱心に蒐集され、一方では画家たちの重要なインスピレーション源ともなった。本講義では、まず17世紀オランダ風俗画を継承・革新した18世紀前半のオランダ画家、次に、18世紀ヨーロッパにおいて17世紀オランダ絵画を蒐集したコレクター、そして19世紀オランダのハーグ派とフランスのバルビゾン派の画家たちに焦点を当て、オランダ絵画が後世においてどのように受容されたのかを考察する。