【後学期,1~2年,ジェ社,2単位,,生活科学部本館124室】本講義は、セクシュアル・マイノリティについて心理学的見地より理解を深めることを目標とします。

セクシュアル・マイノリティの基礎的な概念や理解、心理学における理論や研究を概観し、セクシュアル・マイノリティの中の多様性、交差性、社会的公正(社会正義)、アドボカシーについてはもちろんのこと、セクシュアル・マイノリティの生きづらさの力動を、心理学の理論(偏見、特権など)、ジェンダーの視点からも理解を深めてください。

本講義では、セクシュアル・マイノリティを代表するゲイ男性や特権をもつセクシュアル・マイノリティ理解にとどまることのないよう、周辺化されたセクシュアル・マイノリティにも焦点を当てます。
【後学期,1~2年,ジェ社,2単位,,国際留学生プラザ 多目的ホール】男女共同参画に関心のある参加企業約20社とともに、女性が社会で働くためにはどのような問題点があるのか、また、それを解決していくためのどのような方法があるのかを、参加型授業を通じて学びます。日本で女性の労働環境はどのような状況にあり、ライフワークバランスはどのように形成されているのか、政府の男女共同参画社会のへの取り組みはどう進んでいるのか、を具体的に学びます。
特にDX(デジタル・トランスフォーメーション)とSDGsという課題に注目し、女性活躍の課題を講義とワークショップ形式で学びます。
【通不定期,1~2年,ジェ社,2単位,,】指導教員のもとで修士論文の先行研究レビューや研究構想の明確化を図り、専攻全教員の参加のもとで研究報告を行い、参加者の質疑に的確に答えることを求められる。本講義への参加を通じて、研究能力を高め、研究を推進することを目的とする。
【前学期,1~2年,ジェ社,2単位,,生活科学部本館212室】ジェンダー社会科学専攻の基本講義として、フェミニスト・アプローチの重要性と有効性を学ぶとともに、ジェンダー視点に基づく社会科学研究の射程の広がりを理解することを目指していく。また、文献資料の収集や文献リストの作成方法、プレゼンテーションの技法など、ジェンダー社会科学専攻での大学院生活に必要なスキルを実践的に身に着ける(専攻必修科目)    
【前学期,1~2年,ジェ社,2単位,,生社・経済資料室】福祉国家、社会保障制度のジェンダー視点からの分析に関する諸研究の系譜をたどり、日本や他の諸国について考察する。あわせて労働に関する文献も読みたい。
【通不定期,2年,ジェ社,8単位,,】指導教員の下に、その研究に関して重要論文などの講読、検討、応用分析の手法について、意見交換・相互批判を行うなどの演習のほか、また年数回の修論報告会での報告を課し、修士論文の完成を図る。各人のテーマの修士論文の作成に係わる研究を行う。

【今年度修了予定者のみ前期履修登録期間中に登録すること】
【前学期,1~2年,ジェ社,2単位,,共通講義棟1号館106室】2019年度からの新設科目です。
ジェンダー社会科学専攻を担当する教員の中から、異なる分野を専門とする複数の教員によって運営される、名実共に「学際的」な科目です。
2022年度の「ジェンダー学際共同演習Ⅰ」は、小谷(法学)と長谷川(自然地理学)が担当します。
今年の小谷・長谷川担当の「ジェンダー学際共同演習Ⅰ」のテーマは、科学と社会の関係、「社会のなかの科学」を考えることです。修士博士全専攻共通科目。
現代の日本は「高度に科学化された社会」です。この科目では、そのような社会と、科学や科学技術そして科学者(サイエンティスト)との間の関係を考えます。
トランス・サイエンス(trans-science)問題とは、解決のためには科学の知見を必要とするが、しかし科学だけでは解決できないような問題のことを指します。科学だけでは解決できないというのは、そのような問題には科学的にまだ十分明らかにされていないリスクや不確実性が存在したり、または倫理・社会・法などの見地からも検討する必要がある場合もあるからです。このような問題の解決に取り組むためには、科学・科学技術と社会の関係を見直し、リスクや不確実性について社会としてはどのような態度を取るか、また場合により科学的論争で見過ごされがちな価値観に関わる論点についても検討する必要があります。
この科目の英文名 Science in Society が示すように、要は「社会のなかの科学・科学技術」が問題になるような事例の検討を積み重ねていきながら、日本や世界のトランス・サイエンス問題を手探りで考えていく演習です。本演習を通して科学と社会の関係についての自分なりの見方を確立すること、そして科学者の社会的役割および科学リテラシーについての考えを深めることが目標です。

今年度は、とくに「市民会議」に焦点を当てて、科学と社会の関係性をテーマとして、実践的に議論することを学びます。具体的には市民会議に関連する文献を読み、実際に市民会議の運営について模擬的に実践したいと考えています。
【前学期,1~2年,ジェ社,2単位,,】「ジェンダー学際共同演習」は、ジェンダー社会科学専攻を担当する教員のなかから異なる分野を専門とする複数の教員によって運営される「学際的」な科目です。「ジェンダー学際共同演習II」は、水野(経済地理学)、荒木(開発研究、アフリカ地域研究)が担当し、「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals: SDGs)」をテーマとして取り上げます。2015年に「国連ミレニアム開発目標(Millennium Development Goals: MDGs)」が終了し、2015年の国連総会にて2030年を達成目標とする17のゴール(目標)から成るSDGsが採択されました。MDGsが主に途上国の貧困削減をはじめとした諸問題への取り組みであったのに対し、SDGsは先進国を含む全ての国や地域を対象にしていることから幅広く浸透し始めていますが、深い理解が伴っているとはいえません。本演習では、授業計画に示した幾つかの目標に絞り、各目標について、担当教員による専門分野や国・地域に基づく話題提供と参加者全員による討論を通して、SDGsをより深く理解していくことを目指しています。
【前学期,1~2年,ジェ社,2単位,,共通講義棟1号館202室】本科目では、社会調査としての量的調査について、実践的に企画・設計、実施、集計・分析を行なうための知識と技能を習得することを目的とする。具体的には、調査方法論、調査倫理、調査方法の決定、調査企画と設計、仮説生成、調査票の作成、サンプリングおよび対象者の選定、調査データの入力・集計・データクリーニング、基本的な量的分析演習、分析レポートの作成方法を学ぶ。授業では、はじめに量的調査の各論について学んだ上で、実践的な技能を身に付けるために、二次データを使用してSPSSによるデータ分析演習を行う。学びを通じ、研究などの実践の場において、倫理を遵守した社会調査を行うための知識と技能を習得する。
【後学期,1~2年,ジェ社,2単位,,文教育学部1号館301室】質的調査法に関する先行研究の精読・再分析を行い、その成果から問題設定(proposal)・調査設計(research design)について学び、そこで学んだものを各自の研究テーマに実践的に応用して調査計画を練り上げることを課題としている。具体的には、上記領域の基本文献を講読対象にとりあげ、そに示される知見の習得とともに、問題設定・調査設計・質的調査法とデータ分析手法の特質を履修者が「分析的」に発表し、質的調査法の各自の研究テーマへの具体的適用を図る。
【前学期,1~2年,ジェ社,2単位,,生活科学部本館124室】お茶の水女子大学大学院ジェンダー社会科学専攻は、「ジェンダーと開発」領域におけるアジア工科大学院大学(Asian Institute of Technology)との連携教育プログラムとして、毎年タイ・バンコクにおいて1週間程度のフィールドワークを行っている。「フィールドワーク方法論」は、このプログラムに参加する学生を中心として、ジェンダーの視点から社会調査の方法論について学ぶものである。
【前学期,1~2年,ジェ社,2単位,,文教育学部1号館716室】This course is designed to give students chance to explore in-depth debates over how the global economy we have today came to be, why its development occurred the way it did, as well as the impacts of the rise of capitalism for questions of class, gender, race and ethnicity. The course is divided into three thematic sections that each focus on a different element of the historical development of capitalism globally. The first section explores the development of global capitalism from a macro-level, structural perspective. The second section looks at the development of capitalism from the perspective of the non-West, including Asia and Latin America. The third section then considers the development of the global economy from the perspective of both women and colonized peoples. Overall, this course will provide students with a broad grasp of the historical development of the capitalist world economy from a critical perspective that is sensitive to gender, race, and class dynamics and to the question of power.
【後学期,1~2年,ジェ社,2単位,,文教育学部1号館716室】This course examines contemporary issues in the global political economy. The theme of this year's course is "Capitalism and Ecology in Crisis." The course will therefore focus on the global political economy of the environment and explore the implications of capitalism and economic globalization for our understanding of global environmental crisis. In particular, it will pay special attention to the relationship between processes of capitalist development and capital accumulation on one hand and the complexities and limits of the biosphere on the other, and the impacts of this relationship for human societies.

The course will be divided into three parts. Part I will explore theoretical accounts from critical political economy of the overarching relationship between capitalism and nature, the role played by nature in the process of capital accumulation and the implications of capitalism for the natural environment. Part II will then consider questions of resource use and extraction from a critical political ecology perspective. Finally, Part III will turn more specifically to address the fundamental issue of our time - climate change - considering it from a critical Marxist perspective. Climate change and ecological crisis more generally is likely to be the defining challenge facing human societies for the next century, and an informed and critical understanding of its root causes within our economic and political systems is a vital prerequisite to becoming an engaged citizen in the era of climate crisis.
【後学期,1~2年,ジェ社,2単位,,生活科学部本館303室】ジェンダーの切り口から政治について学ぶとともに、現代の日本でどのように政策が決定されてきたのかを考察し、それぞれの研究テーマの探求に役立てる。